製造リードタイムとは

製造リードタイムとは
　製品、組立品、部品等を、あう工程で加工するとき、その製造オーダが発行されてから完成するまでの期間をいいます。製造リードタイムは次式で表されます。
　（待ち時間＋段取り時間＋加工時間＋移動時間）

　製造リードタイムには、固定リードタイムと変動リードタイムの２種類があります


■固定リードタイムとは

　固定リードタイムとは、手配量に関係なくリードタイムを一定にしてしまうものです。たとえば、手配量が１０個でも１０００個でも５日というように、一定期間を設定してしまいます。


■変動リードタイムとは
　変動リードタイムとは、比例リードタイムともいい、手配量に合わせてリードタイムを設定するものです。変動リードタイムは次式で表されます。
　（待ち時間＋段取り時間＋手配量×１個当たりの経過時間）


■固定リードタイムと変動リードタイムをどう使い分けるか
　固定リードタイムと変動リードタイムの使い分けについての代表的な考え方をいくつか紹介しますので参考にしてください。
（１）作業時間が占める割合で決める方法。
　製造リードタイムでの正味作業時間の占める割合が低ければ固定リードタイムとし、正味作業時間の割合が高ければ変動リードタイムとします。

（２）１回の生産量により決める方法。
　１回の生産量がほぼ一定の場合には固定リードタイムとし、生産量が変動する場合には変動リードタイムとします。

（３）内製品か外製品かにより使い分ける。
　購買部品や外注加工品の場合は固定リードタイムとし、内製品の場合変動リードタイムとします。ただし、能力に限界のある外注先の場合には変動リードタイムとすべきです。

　なお変動リードタイムを採用していても、固定ロットで生産する場合には、結果的に固定リードタイムを採用しているのと同じになります。