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SCMパッケージソフト 開発勉強日記です。 SCM / MRP / 物流等々情報を集めていきます。
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オフィス用品などの通信販売を手がけるアスクルは約3億円を投じて、今年8月をメドに販売予測システムを本格稼働させる。これを使って毎週、全1万2000アイテムの適正在庫量を単品レベルで見直す。さらに6カ月先までの販売量を予測して納入業者に公開し、仕入れができずに欠品が続くことを防ぐ。

 こうしたSCM(サプライチェーン・マネジメント)の強化により、年々増加の一途をたどってきた物流センターの在庫量を3~5割削減し、同時に欠品も減らす。

 オフィス用品の通販市場は、今年1月にコクヨグループのカウネット(本社東京)が参入したことで一気に競争が激化した。その影響でアスクルは2001年5月期の業績見通しを大幅に下方修正している。

 そこでSCMの強化を「最重要課題」(岩田彰一郎社長)と位置づけて、これまでの積極的な売り上げ拡大から利益重視へと経営戦略の転換を図る考えである。

1万2000アイテムを週次で販売予測
 アスクルがSCMを強化する背景には、市場の競争激化以外にもいくつかの要因がある。アスクルの取扱商品は、オフィス用品からOA機器、食品・飲料まで1万2000アイテムに上る。これだけ多岐にわたる商品の在庫を、単品レベルで適切に保つのは容易ではない。しかも全国5カ所の物流センターに在庫が分散するため、その管理の難しさはさらに増す。

 アスクルは現在、単品ごとに2週間分の販売量を目安として適正在庫量を設定し、それを割り込むとシステムが自動的に発注して仕入れている。この方式なら発注作業の手間がかからないが、常に適正在庫量を見直す必要がある。販売傾向が変われば、在庫が過剰になったり不足するからだ。

 ところが販売予測システムがなかった従来は、表計算ソフトを使って1つずつ商品の販売量を予測する必要があり、手間が大きかった。そのために10人の専任担当者を配置しているが、週に1回以上の頻度できめ細かく適正在庫量を見直せるのは3000アイテムが限度だったという。

 一方で、アスクルは「早ければ注文の当日にも届ける」という配送スピードを売りにしているため、欠品を極力避ける必要がある。そういう心理が商品担当者に働き、在庫が多くなりがちだったという。

 新システムを使えば、自動的に販売予測ができる。そのためにすべての商品について毎週、適正在庫量を見直せるようになる。これによって手の空いた商品担当者を、販売予測を自動化できない新製品などの在庫管理に注力させる方針だ。

i2のTradeMatrixを採用
 新システムは、i2テクノロジーズ・ジャパン(本社東京)のSCMパッケージソフト「i2 TradeMatrix」を採用して構築する。「独自の予測機能を備えており、精度が高い」(鈴木博之ECR統括執行役員)というのが採用した理由である。

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