SCMパッケージソフト 開発勉強日記です。
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三越、化粧品にICタグ 商品情報で在庫管理を効率化
大手百貨店の三越は24日、化粧品大手の資生堂などと協力し、ICタグ(電子荷札)を導入した化粧品の売り場システムの実証実験に乗り出すと発表した。店頭の端末にICタグを付けた商品の詳細な情報を表示できるようにし、顧客に最適の化粧品選びに役立ててもらう。在庫管理を効率化して品切れをなくすことで、売り上げ増にもつながりそうだ。
「在庫確認で客を待たせることがなく、欠品もない。“未来の百貨店”に一歩近づける」。実験概要を発表した三越の担当者は、実現の期待に胸をふくらませた。
百貨店ではすでに、靴や婦人服の分野でICタグの導入が進む。今回は、商品数が膨大な化粧品に初めて応用した。
実験は26日から三越銀座店(東京・銀座)などでスタート。商品選びを支援する仕組みを前面に打ち出す。
電子タグを付けた化粧品を店頭のリーダー(受信機)にかざすだけで、端末には「敏感肌向け」など詳しい商品情報が表示される。化粧品の口コミ情報も調べられるようにし、来店者の購買意欲を高める。
また、客が化粧品のテスター(商品見本)を手に取る回数で将来の需要予測をしようと、ICタグ付きの商品見本が棚から取り出された回数を読み取り、自動的に数値化するシステムも設置。「欠品による売り逃し防止」(三越)を図る。
今回の実験は、経済産業省主導による小売店の未来像を探る「フューチャーストア実証実験」事業の一環。三越は2年前に靴売り場でICタグを導入して以来、売り上げ増の効果も上げている。
従来は店頭の帳簿でやってきた在庫確認をICタグで自動化し、販売員の接客時間が半減。販売員がほかの客への対応にあたることで、導入後は靴売り場の売り上げが1割以上伸びた。
百貨店業界では、高島屋でも紳士シャツの棚にICタグの読み取りアンテナを内蔵させ、店頭の商品数や倉庫の在庫数が端末でひと目でわかるシステムを導入するなど、急速に広がっている。
ただ、小売業界で今後、ICタグの導入がすんなり進むかは不透明だ。最大の課題はICタグの価格だ。百貨店で用いられるタグは「1枚100円程度が主流」(業界関係者)というが、膨大な商品のすべてにつけるには費用がかさみすぎる。普及拡大や技術革新によるタグ価格の引き下げが急務なのだ。
三越は実証実験の結果を受け、化粧品売り場でのシステムの実用化を検討する考えだが、「一気に取り組みを拡大させることは難しい」と慎重な姿勢もみせる。小売り各社は当面、導入コストをにらみつつ、ICタグを本格的に活用する分野を探ることになりそうだ。(塩原永久)
◇
■プライバシー保護、本格導入への課題
経済産業省は、物流における業務の効率化やサービス向上のため、ICタグを利用した実証実験を平成15年から行っている。メーカー、卸売り、小売りなど、業態を超えた関係者に電子タグ活用の利点と問題点を共有させ、本格導入を促進する狙いだ。
今年度は、実際の顧客による購入という、「店頭段階」にまで実証実験を進めていくことがポイント。そのため実験対象も、百貨店をはじめ、顧客対応が重要になる家電、出版、アパレル、コンビニエンスストア、スーパーの6業界が選ばれた。いずれの業界も、効率的なIT(情報技術)投資へつながるものと、導入には積極的だ。
ただ、個人の購入まで商品情報管理が及ぶため、本格導入にはプライバシーの保護対策が大きな課題となってくる。
◇
【用語解説】ICタグ
IC(集積回路)チップと、情報を電波にのせて送受信する超小型アンテナを搭載した荷札(タグ)。一辺が1ミリ以下の小さなチップに入力された情報は、バーコード形式に比べて大量で、高速処理できる。情報の書き換えも専用機器により簡単に行えるのが特徴。最近では駐輪場の自転車の管理に用いられるなど、利用分野が急拡大している。
(2007/01/25 07:09)
大手百貨店の三越は24日、化粧品大手の資生堂などと協力し、ICタグ(電子荷札)を導入した化粧品の売り場システムの実証実験に乗り出すと発表した。店頭の端末にICタグを付けた商品の詳細な情報を表示できるようにし、顧客に最適の化粧品選びに役立ててもらう。在庫管理を効率化して品切れをなくすことで、売り上げ増にもつながりそうだ。
「在庫確認で客を待たせることがなく、欠品もない。“未来の百貨店”に一歩近づける」。実験概要を発表した三越の担当者は、実現の期待に胸をふくらませた。
百貨店ではすでに、靴や婦人服の分野でICタグの導入が進む。今回は、商品数が膨大な化粧品に初めて応用した。
実験は26日から三越銀座店(東京・銀座)などでスタート。商品選びを支援する仕組みを前面に打ち出す。
電子タグを付けた化粧品を店頭のリーダー(受信機)にかざすだけで、端末には「敏感肌向け」など詳しい商品情報が表示される。化粧品の口コミ情報も調べられるようにし、来店者の購買意欲を高める。
また、客が化粧品のテスター(商品見本)を手に取る回数で将来の需要予測をしようと、ICタグ付きの商品見本が棚から取り出された回数を読み取り、自動的に数値化するシステムも設置。「欠品による売り逃し防止」(三越)を図る。
今回の実験は、経済産業省主導による小売店の未来像を探る「フューチャーストア実証実験」事業の一環。三越は2年前に靴売り場でICタグを導入して以来、売り上げ増の効果も上げている。
従来は店頭の帳簿でやってきた在庫確認をICタグで自動化し、販売員の接客時間が半減。販売員がほかの客への対応にあたることで、導入後は靴売り場の売り上げが1割以上伸びた。
百貨店業界では、高島屋でも紳士シャツの棚にICタグの読み取りアンテナを内蔵させ、店頭の商品数や倉庫の在庫数が端末でひと目でわかるシステムを導入するなど、急速に広がっている。
ただ、小売業界で今後、ICタグの導入がすんなり進むかは不透明だ。最大の課題はICタグの価格だ。百貨店で用いられるタグは「1枚100円程度が主流」(業界関係者)というが、膨大な商品のすべてにつけるには費用がかさみすぎる。普及拡大や技術革新によるタグ価格の引き下げが急務なのだ。
三越は実証実験の結果を受け、化粧品売り場でのシステムの実用化を検討する考えだが、「一気に取り組みを拡大させることは難しい」と慎重な姿勢もみせる。小売り各社は当面、導入コストをにらみつつ、ICタグを本格的に活用する分野を探ることになりそうだ。(塩原永久)
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■プライバシー保護、本格導入への課題
経済産業省は、物流における業務の効率化やサービス向上のため、ICタグを利用した実証実験を平成15年から行っている。メーカー、卸売り、小売りなど、業態を超えた関係者に電子タグ活用の利点と問題点を共有させ、本格導入を促進する狙いだ。
今年度は、実際の顧客による購入という、「店頭段階」にまで実証実験を進めていくことがポイント。そのため実験対象も、百貨店をはじめ、顧客対応が重要になる家電、出版、アパレル、コンビニエンスストア、スーパーの6業界が選ばれた。いずれの業界も、効率的なIT(情報技術)投資へつながるものと、導入には積極的だ。
ただ、個人の購入まで商品情報管理が及ぶため、本格導入にはプライバシーの保護対策が大きな課題となってくる。
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【用語解説】ICタグ
IC(集積回路)チップと、情報を電波にのせて送受信する超小型アンテナを搭載した荷札(タグ)。一辺が1ミリ以下の小さなチップに入力された情報は、バーコード形式に比べて大量で、高速処理できる。情報の書き換えも専用機器により簡単に行えるのが特徴。最近では駐輪場の自転車の管理に用いられるなど、利用分野が急拡大している。
(2007/01/25 07:09)
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