ファーストリの２月中間、営業利益３％減

ファーストリの２月中間、営業利益３％減
　「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、2007年2月中間期の連結営業利益が前年同期比3％減の442億円になりそうだと発表した。期初予想を43億円下回り、増益予想が一転して二期ぶりの営業減益となる。暖冬で防寒衣料の売り上げが伸び悩み、在庫処分に伴う値引き販売が想定以上に増加。低価格の新業態「ジーユー」も計画未達で足を引っ張る。

　中間売上高は18％増の2820億円になりそう。前期に買収した子会社が通期で寄与するため、増収率が大きくなる。ジーユーは想定を大きく下回るが、フランス子会社の好調で相殺、連結売上高は期初見通しを据え置いた。

　国内のユニクロ事業は計画通りの売り上げを確保できそうだが、売上高総利益率は45.3％と前年同期より1.2ポイント低下しそう。在庫管理や商品発注精度の向上で当初は0.5ポイントの改善を見込んでいたが、カシミヤセーターなどで「計画以上の値引きを強いられた」（松下正取締役）ため悪化する。