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シスコ、アクティブRFIDベンダーと提携しセンサー・タグ市場に参入
大手ベンダー“未開拓”の市場で早期の足場固めをねらう
(2007年05月22日)

 米国シスコシステムズは5月21日、米国ラスベガスで開催されている「Interop Las Vegas 2007」において、アクティブRFIDを用いた位置確認システムを提供する米国ホエアネットと提携したと発表した。

 提携の内容は、ホエアネットのアクティブRFIDチップに採用されている「ISO(国際標準化機構) 24730」伝送信号を、シスコのWi-Fiアクセス・ポイントで読み取れるようにするというものだ。

 アクティブRFIDチップはパッシブRFIDチップと異なり、アクセス・ポイントなどの読取装置からの電波照射を受けなくても、アクティブRFIDチップが信号を読取装置側に送信し、情報をアップロードできるという特徴を持つ。現在、アクティブRFIDチップを用いたセンサー・タグは、工場での部品などの補充作業に利用されている。

 今回の提携により、ホエアネットのアクティブRFIDチップが搭載されているセンサー・タグは、すでに設置されているシスコのWi-Fiアクセス・ポイントを読取装置として利用できるようになる。

 ホエアネットの親会社である米国ゼブラ・テクノロジーズで、ホエアネット・ビジネス・ユニットを担当するバイスプレジデント兼ゼネラル・マネジャーのダン・ドールズ氏は、「シスコのWi-Fiアクセス・ポイントでホエアネットのセンサー・タグが利用可能になれば、(センサー・タグの導入を検討しているユーザーは)導入コストを抑えられると同時に、より広範なエリアの位置情報を確認できる」としている。

 シスコのモビリティ・ソリューション担当ディレクター、ベン・ギブソン氏は、「以前はセンサー・タグのデータを読み取るのに専用のプロプライエタリ・ネットワークが必要だった。しかし今回の提携により、同一のインフラと1つのWi-Fiネットワーク・プラットフォームだけで(センサー・タグの)データを管理できる」と、そのメリットを強調する。

 シスコのWi-Fiアクセス・ポイントにはオープンなAPI(Application Programming Interface)が採用されている。同社によると、このAPIにより、センサー・タグから送信されるテレメトリ・データを、ファイル形式の異なるビジネス・アプリケーションにインポートして解析できるという。つまり、顧客企業はテレメトリ・データを基に、商品の追跡調査が行えるようになるのだ。

 米国エンタープライズ・アプリケーションズ・コンサルティングで所長を務めるジョシュ・グリーンバウム氏は、「ビジネス・モビリティには、資産(商品)追跡も重要な要素となる。今回の提携の長期的なメリットは、センサー・タグを導入した顧客企業が自社の資産を追跡できることだ」と指摘する。

 センサー・タグから収集された情報は、製造業では非構造化かつ非リレーショナルの巨大なデータ・ソースとして理解されているが、他の業種ではあまり認知されていないというのが現状だ。

 今後シスコに課せられた課題は、センサー・タグを製造業以外の業種にいかに広めていくかである。

 センサー・タグ対応のアプリケーションはほとんどが垂直市場向けであり、業界ごとに異なる。シスコが持つ“水平市場の知識”を活用し、製造業以外の業種の垂直市場にセンサー・タグの応用用途を示すことができれば、センサー・タグ市場は拡大するだろう。

 とはいえ、資産追跡とアクティブRFIDチップの導入は、サプライチェーンにおいて重要な要素になりつつある。ホエアネットにとってシスコとの提携は、多数の大手企業にその名を売り込むチャンスでもあると言える。

 なお、ホエアネットのセンサー・タグは今年8月に出荷予定で、価格は55ドルになるもようだ。

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